我が心、本日も晴天なり

保守の補習時間

選択式夫婦別姓 推進者、支持者語録

 〈届け出婚〉や〈法律婚〉というと、ベッドの上でならんで寝ている二人の間に、〈国家〉がにゅっと出現してくるような薄気味悪ささえ感じる。『結婚と家族』

 

 ソ連は、1926年〈婚姻、家族及び後見に関する法典〉で、事実婚主義を採用している。…ロシア革命の後、様々な政策が根本から見直され、一時的であれ、事実婚主義がはっきり採用されていたとは素晴らしい…。『結婚と家族』

 

 『〈既婚〉はもう恋の障害じゃない』やはり夫婦関係の破壊を甘く誘うささやきをする。まずは、「結婚をしていようがいまいが、心はどうしようもなく動いていく。…人を好きになるときに〈未婚〉と〈既婚〉を振り分けているわけではない。

 

 私は、子供が18歳になったら“家族解散式”というのをやろうと思っていて、それ以降は、パートナーと子供ともスープのさめない距離に住んで、名実共に個人単位で暮らしていきたいなと思っている。『結婚はバクチである』

 

 家族だって、ひとつの定義にすぎない。家族も個人のネットワークなんだ。子どもが18歳になれば、『ご勝手に』と言いたい。365日、24時間、他人の干渉なしに生きて、自分でも白紙の人生をどう生きるか考えたらいいし、私もそうしたい。

 

私の場合は、子どものごはんや休みのいろんなやりくりをすることから『解放』されたいのだ。バンザーイ。

 

 わたしは生まれたときには、福島瑞穂で、今も福島瑞穂である。パートナーと一緒に暮らし始めたときも、子どもを生んだときも、結婚届は出さなかった。夫婦別姓制度で、子供は婚外子。『娘たちへ 母から娘に伝える人生に大切な80の知恵』

 

 わたしの母は、生まれたばかりの娘を抱っこしてあやしながら、嘆くように、「こんなにかわいいのに、そうしてあなたは、結婚届けを出そうとしないの?」と言ったものだ。そして、姉と一緒にわたしのパートナーに宛てて、「どうか結婚届けを出してください」という、切々とした手紙を書いていた。彼は、わたしが結婚届けを出すと言えば同意しただろう。だが、わたしが別姓でいたいし、結婚届を出したくないという考え方だったので、それでいいと思ってくれていた。区役所に出生届けを出しに行った日の、しんどさや吐き気はよく覚えている(中略)駅から区役所へ歩いていく途中、気持ちが悪くなって、吐きそうになった。『娘たちへ 母から娘に伝える人生に大切な80の知恵』

 

 これからはますます家族の中とか外とか、血縁か血縁でないか、手術の承諾書をとるのは親族に限る、みたいな感覚が薄れて、線引きで家族をがちがちに守るというより、家族が個人のネットワークになってくる。『結婚はバクチである』

 

愛情にもとづく婚姻だけが道徳的であるのならば、同様にまた愛情が続く婚姻だけが道徳的である。…愛情が積極的になくなるか、または新しい情熱的な恋愛によって駆逐されるばあいには、離婚が双方にとっても社会にとっても善行となる。―エンゲルス『家族・私有財産・国家の起源』

 

男性のこのような慣習的な不貞に女性が甘んじていた理由である経済的な配慮―彼女自身の生活と、それにもまして子供たちの将来についての心配―が…さらになくなれば、これによって女性の平等な地位は(※達成されるだろう) ―エンゲルス『家族・私有財産・国家の起源』

 

私自身は、結婚制度は、法的にも性差別の制度化だと考えているので、制度そのものがなくなることを望んでいるが、別姓制は、その前段階として、制度の中身の民主化を図る意味で、当然の動きだと思っている。ー田嶋陽子 岩波書店「世界」1996年7月号