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子供の教育 エミール・クーエに学ぶ子供への話し方

エミール・クーエは自己暗示法の創設者です。いわゆる暗示療法を医学に取り入れ、大きな成果を上げました。

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クーエは最初、皆さんご存知のような催眠術、つまり術師が相手を催眠状態に誘導してから暗示を入れるという手法を行っていましたが、後にそういう段取りを踏まなくても、自分自身で暗示を繰り返すことによって同じ効果があげられるとわかり、自己暗示法一本に切り替えました。

これによって、催眠術をかける技術やいちいち催眠をかける手間が必要なくなり、誰でも暗示を活用できるようになりました。自己暗示も他人に催眠術をかけてもらう方法も、同じ効果が得られるというのは、大きな発見でした。

催眠術を他人にかけてもらう場合も、自己暗示の場合も、暗示文の話し方にはルールがあります。要約しますと、

  1. シンプルに、自然に、確信を持って話すこと。
  2. 曖昧さを避け、断定口調で話すこと。
  3. 効果を信じて繰り返すこと。
  4. 努力については触れないこと。

ということになります。

上手な暗示文の話し方とは、「優れた役者のように話す」と表現できると思います。テレビや映画では、見る人はそれが作り物だとわかっているのに、上手な役者、よくできたストーリーであれば、ハラハラドキドキしたり、心配したり怒ったりなど、心の中に「共感」が生まれます。この「共感」を起こすことができれば、暗示は成功したも同じです。

クーエは催眠や自己暗示から得られた知見を活かして、子育てについてのアドバイスも行っています。

子どもに接するときは、つねに心穏やかに、優しくともきっぱりとした口調で話します。そうすれば、子どもも反抗心を起こさず、従順でいられます。

きっぱりとした口調は、子どもにとってもわかりやすく受け入れやすいものです。お母さんはついつい感情的になってしまうこともありますが、むしろ穏やかにきっぱりと話したほうが、意思の疎通が上手くいくようになると思います。余計なことをたくさんつけ足すと、結局何が求められているか理解できなくなります。

 

何よりも大切なには、とげとげしくならないこと。子どもは憎しみを伴う冷酷な自己暗示にかかる恐れがあります。

お母さん(お父さんも同様ですが)の機嫌のいいときは緩みすぎて、機嫌の悪いときはヒステリックに責めたてる。これは最悪の子育てだと思います。

 

子どもの前では誰の悪口も言わないように注意します。そんなつもりではなくても、子どもは悪影響を受け、本当の悲劇に繋がる場合があります。

特に配偶者や家族、親族の悪口は止めましょう。子どもの帰属意識が揺らいでしまいます。身内の否定は、本人を否定しているのと同じことです。子どもが悪口を言ったときも同調せず、悪口は言うなと諭しましょう。

 

あれこれ心配し、暑い寒い、嵐だ雨だと言って、子どもの心を不安にさせてはなりません。人間はそうした変化を難なく耐えられるように造られているのですから、不満を言わずに耐えるべきです。

不平不満は典型的な「余分な話」です。こういう話が多いと、子どもは大事な話も聞き流すようになってしまうでしょう。

 

怪談話で恐怖心をあおると、子どもは後々まで臆病になる危険性があるので、ほどほどにしましょう。

肝試しは、「取るに足らない恐怖心を克服させ、克服したことを褒める」ことに意味があります。単に怖がらせて面白がるためにすることではありません。

 

すべての人に礼儀正しく親切にするように教えましょう。どんな生活レベルの人にも優しくし、老人を敬い、心身に障害のある人を決してからかわないようにします。

 まず、親自身が他人を揶揄中傷する行動をやめることです。揶揄中傷ぐせがつくと他人を落として不満を満たすようになり、向上心が失われてしまいます。

 

クーエのアドバイスは、なるほど!と思えるものばかりですが、ひとつだけ。

クーエは、「就寝中の子どもに暗示をささやく方法」も提唱していますが、これだけは「やらないほうがいい」と思います。理由は長くなるのでここでは述べませんが、子どもの「本来の自我」が育たなくなるおそれがあります。

 

シンプルに、自然に、確信を持って、曖昧さを避け、断定口調で話すこと。

話にいろんなエクスキューズ(言い訳、弁明、理由)をつけ足さないこと。

これを心がけることで、子どもは余計な猜疑心を持つことなく、他人と接することができるようになると思います!